嫌々やっていたつもりは本当にない。
未完成でも仕方ないとも思っていなかった。
実行委員会に無理を言って、当日ギリギリまで作業をしていたのだ。
けれど、たとえ完成していたとしても、一位はないと思っていた。
わたしなんか無理だと思っていたとしても、引き受けたのならクラス一位をはじめから目指すべきだったんだ。
なにがなんでも一位を、という思いがあれば、なりふり構わず手伝ってほしいと声をかけられたのかもしれない。
わたしが本気だったら、協力してくれる人も現れたかもしれない。
そういう強い気持ちがなかったから、完成させられなかった。
矢野くんの言うとおり、ひとりでやっているという言い訳を、無意識のうちに作っていたのかもしれない。


