「たしかにほとんどわたし一人で描いたけど、それは構図がなかなか決められなかったり、イメージが上手く皆に伝えられないわたしが悪かったから……」
茅乃も心配してくれたけど、大丈夫と強がったのはわたしだ。
遅れていることに焦り、でもそれを指摘されたくなくて、ひとりでもできると意地を張った。
「だから、そもそもお前一人で決めなきゃいけないもんじゃないだろって。お前も思っただろ。誰も手伝わないってどういうことだよって。さすがに腹立ったんじゃねぇの?」
「そ、それはないよ。本当に。デザインを任せてもらえたのが嬉しくて、気合が入りすぎたんだと思う。わたしっていつもそうやって空回って、足引っ張っちゃうんだよね……」
ごめんなさい、となるべく明るく言ってみた。
けれど矢野くんから返ってきたのは、あからさまなため息と、がっかりしたような視線。
「……信じらんねぇ。俺はお前と一生わかり合えない気がする」
拒絶ともとれるその言葉が、胸に突き刺さる。


