放課後、キミとふたりきり。


大会2日前には体育委員会に提出しなければいけなかったのに、ムリを言って当日の朝まで作業をしていた。

それでも終わらず、結果は4位だったものだから、クラスのみんなにも迷惑をかけた委員会にも申し訳なくてしばらく落ち込んだことを思い出す。



「それだよ。未完成で4位ってどんだけだよ。完成してたら1位確実だろ」

「そ、それはどうかな……」


一位だったのは我が美術部の部長だ。

力強いタッチで描かれた竜が、天へと昇っていくデザインだった。

それは誰が見ても文句なしの一位で、その圧倒的なかっこうよさにわたしも目が釘付けになった。


だからたとえ完成していたとしても、部長のあの絵を超えられたとは思えない。



「完成しなかったのだって、沢井がひとりでやってたからだろ? 美術部だからってみんなお前ひとりに仕事押し付けるからじゃねぇか」

「そんな。別に押し付けられたわけじゃ……」

「学級委員の仕事もあって忙しいのに、応援旗までやらされちゃ終わるわけねぇだろ」