放課後、キミとふたりきり。


まあそうだよなあと、自分で苦笑いする。

矢野くんとちがって目立つタイプではないので、誰かに写真を撮られた記憶はあまりない。

昔から、学校行事でプロのカメラマンが同行するような時も、あまり撮られることがなく自分の写真を見つけるのは至難の業だった。


自分でも撮る方ではないし、まともな写真が少ないのは仕方ない。

もしかしたらこの小さくわたしが映りこんでいる写真は、茅乃が気をきかせて印刷したのかもしれない。

わたしの矢野くんへの片思いを知っているから、せめて彼へのプレゼントの中に、わたしを多く登場させてやろうと思ってくれたんだろう。



「わたしのはアレだけど、矢野くんの写真はみんな気をつかってくれたのかも?」

「なんで?」

「が、学級委員だから? ほら、こうしてアルバムも作ってるし……」

「あー……忖度したってこと?」


にやりと笑い、最近ニュースでよくとりあげられる言葉を使った矢野くんに、わたしもようやく肩の力が抜けて笑い返した。