「悠哉(トオヤ)、今日はモモの姉御いないの?」

「あぁ。姉貴は今海外だ。」

「またお仕事?」

「いや、今回は別件みたいだ。」
 
モモの姉御?

姉貴?

もしかして悠哉って___

「お姉さん、いたんだ。」 

「ん?あぁ、優鶴には言ってなかったな。俺の七つ上姉貴がいるんだ。名前は桃架(トオカ)だ。」

ふーん、って、声に出てたんだ・・・。

次からは気をつけなきゃ。

「桃架の桃を取って、モモの姉御なんだ!!」

笑顔でそう言った朱雀が、私には少し、眩しかった。