【海翔side】
土曜日の夕方、いつもなら絶対にいるはずの澄音。
しかも今日の俺、仕事オフだぞ?
誕生日だからって気使ったマネージャー倉吉がオフにしてくれたんだぞ⁉︎
朝起きた時からいねぇ……。
まさか、誕生日にフラれるとか⁉︎
いやいやいや、そんなことねぇから‼︎
なんて、ぐるぐる考え事しながら部屋中を歩く昼過ぎ。
鍵の開く音が無音の部屋に響いた。
「ただいまでーす…」
「澄音‼︎どこ行ってたんだよ‼︎連絡しても返事ねぇし…」
「ほんっとにごめんなさい‼︎でも、許して?」
コテンと首を傾げて上目遣い。
許さないわけないだろ……。
そして、リビングのテーブルに大きな紙袋を一つ置いた。
もう一つは小さめの紙袋で。
「えへへ‼︎海翔さんにサプライズ〜‼︎」
「サプライズ?」
「お誕生日おめでとう‼︎あたしからのプレゼントだよ‼︎喜んでくれるかな…」
無邪気に笑って見せる澄音は、俺に小さい方の紙袋を渡した。
俺がいつも着けてるアクセサリーブランドの袋だ…。

