それから数日後。
澄音は学校から帰って来て早々、学校のハンコが押された許可書を俺に見せた。
「許可通ったよ〜‼︎お前は最近、行いが良いって先生に褒められたし‼︎」
「金髪直したもんな〜。そりゃ良く見えるわ…」
すっかり黒く染まった澄音の頭を撫でてやった。
「つーか、バイト決まったの?」
「うん‼︎明後日の土曜日から初出勤だよ‼︎」
「で?なんのバイト?」
「学校近くのファミレス‼︎フルールの皆さんで来る⁉︎」
「確かに興味あるけど行けねぇ…」
せっかく土曜日はオフなのに、澄音がバイトか……。
余計に会う時間削られるな。
「海翔さんは、あたしがバイトだと寂しい?」
「すげー寂しい。今晩、足腰立たなくしてやろーか…」
「ちょっ、どこ触ってるの⁉︎変態‼︎」
「会えない分、澄音を補充しなきゃねぇから‼︎」
「それ言い訳‼︎もう‼︎ご飯作るから離して〜‼︎」
顔を真っ赤染める姿が可愛くて、もっとイジメたくなるのが本心。
でも、もう怒られそうなのでやめます…。