ちらほらと頭の片隅に、澄音を考えてしまう。
俺って相当ヤバイ……。
打ち合わせ後、一輝の誘いで2人で焼肉に来た。
いつも、フルールの打ち上げで来る場所だから2人は初めてだ。
「海翔。悩みなんて忘れて食えよ。今日は俺の奢り」
「え、悩み?俺が?」
「あぁ。打ち合わせ中も心ここに在らずって感じだったろ?俺に話してみろよ」
「悩みっつーか……ホワイトデー、澄音に何やろっかな〜って」
「はぁ⁉︎」
間抜けな声出して、一輝はビールを飲み干した。
いや、はぁ⁉︎じゃねぇから。
俺、けっこー真剣ですから。
「…やっぱやめた。今日は海翔の奢りな‼︎」
「なんでだよ‼︎」
「なんか分かんないけど、ピュアな考えしてる海翔が腹立つ」
「ただの八つ当たりじゃねーか……」
結局、メシ代は俺持ち。
くっそ〜……今度、絶対奢らせる‼︎
澄音に何あげるかも決まってねぇし。
アイツ物欲ねぇもんな……。

