荷物をまとめて倉吉の車で帰る時。
俺の服の裾をきゅっと掴むヤツ。
「俺、海翔んち行きたい」
「嶺か…。今日は遅いからお前も自分ち帰れよ」
「ヤダ。別に海翔目当てじゃないし。澄音に会いたい」
「はぁ⁉︎お前、俺んち出禁だコラ‼︎」
パシッと頭を叩くと、ふてくされた顔で俺を見上げる。
澄音に懐き過ぎ……。
「もう良い。今度勝手に行ってやる」
「普段無気力なクセにな…」
どうにか嶺を追い払って、家に帰れたのは日付けが変わるギリギリで。
室内は真っ暗。
俺の寝室を覗くと、澄音が縮こまって寝てた。
寝顔も可愛い……。
アイツが作り置きしてくれてたメシを食ってシャワーを浴びる。
そして、澄音の隣で眠りについた。
こんなに可愛い姿は俺だけが知ってれば良い。
彼女がモテんのは嬉しいけど、実のところ嫌だ……。
俺、年上なのに独占欲丸出しじゃん。
カッコ悪……。

