これで、マスコミとかにバレたって知らねぇ。
澄音を守るためなら何だってする。
「お付き合いさせてもらってます。俺が澄音に側にいたいんです」
「そんな…。貴方、芸能人じゃない…」
「澄音に迷惑掛けない様に考慮します。悲しい思いさせるつもりもありません」
もう……澄音の泣き顔なんて見たくねぇんだよ。
バカみたいに笑ってろ。
「お母さん、あたし海翔さんの側にいたいの…。だから、お願いします…」
「はぁー……もう勝手にしなさい」
「いっ、良いの…?」
「澄音には呆れてるもの」
分かってたつもりだけど、現実は厳しくて。
澄音の瞳に涙が溜まる。
「ただ……何かあった時はすぐに帰って来なさい。鍵、渡すから…」
「うん…。ありがとう…」
深まった溝を修復するには、時間が掛かりそうだ。
澄音を先に車に返して、改めて澄音のお母さんに頭を下げた。
その時に、お母さんも俺に頭を下げてくれた。
『わがままで意地っ張りな娘ですが、よろしくお願いします。迷惑ばかり掛けてすみません』と。
お母さん、澄音のこと思ってくれてるぞ?

