それに、なぜか分からないけど海翔さんが隣にいてくれるとよく眠れる。


安心してるのかな……。


「スマホばっかいじってたら眠れなくなるぞ?」

「海翔さんだって、パソコンいじってる」

「俺は仕事ですー」

「お正月なのに?」

「事務所から仕事のメール来たり忙しいんだよ。ほら」


簡単にパソコンの画面を見せてくれた。


浮気とか疑ってるわけじゃないけど、嬉しいな……。


「じゃあ、お返し。ほら‼︎あたしの画面見て良いよ‼︎」

「興味ねーな」

「ひどっ‼︎見てよ〜‼︎」

「分かったっつーの‼︎早く寝ないと、ちゅーする‼︎」

「ちゅー⁉︎海翔さんとちゅーしたいから寝ない‼︎」


困った様に笑って、仰向けのあたしの前髪をそっと撫でた。


そして、額で鳴るリップ音。


「不満そうな顔してんじゃねーよ。ここ、期待した?」


ニヤッと意地悪な表情で、唇をなぞられる。


全身が熱い……。



「良い子で寝たら澄音の唇にちゅーな」

「子供扱いしないで…」

「はいはい。おやすみー」


大人ってズルイよ‼︎