お風呂はまだ別々だけど、髪乾かしてもらうのが好き。
海翔さん、ドライヤー上手です…。
「お前、プリン頭になって来てんぞ」
「あたし中2からずっと金髪なんだよね。もう地肌痛い」
「不良か。で?染めんの?」
「うーん…。染めるけど黒に戻そうかな〜」
「そうしろよ。お前には、そっちの方が似合う」
海翔さんに言われたらさ、絶対に黒髪に戻しちゃうから‼︎
もっと、あたしのこと好きになってほしいもん……。
「はい。出来た」
「ありがとう‼︎あたしも、海翔さんにドライヤーする‼︎」
「俺は良いって。いっつも自然乾燥」
「ダメだよ‼︎風邪引くってば‼︎…って、ちょっ…ぎゃー‼︎降ろしてー‼︎」
「ははっ‼︎騒ぎ過ぎだっつーの‼︎」
簡単にひょいっとお姫様抱っこ。
一見細く見えるのに、海翔さんって意外と腕とか逞しい…。
ドキドキしちゃう……。
降ろされたのは、海翔さんのベッド。
付き合ってからずっと、同じベッドで眠るのが日課。