高級マンションの最上階。
部屋を囲む窓からは夜の景色が見渡せるなんて……最高‼︎
なのに、部屋の中は生活感無しでギターだらけ…。
「生活感の無い家ですね〜‼︎」
「締め出されてぇか、クソガキ」
「それは困ります‼︎ごめんなさーい」
「どっかテキトーに座ってろよ。暴れたら締め出すからな」
「暴れないです‼︎子供じゃないもん‼︎」
あ………笑った。
初対面のお兄さんにドキドキしてる…。
ペタっと床に座り待ってると、甘いココアを淹れてくれた。
「お前さ、マジで歳いくつ?18?」
「ううん。16でーすっ」
「うわ、犯罪じゃん…。明日には絶対家帰れよ⁉︎」
「ってことは…泊めてくれるんですかー⁉︎」
首を縦に振るお兄さんに感謝‼︎
しかも、空いてる一部屋を貸してくれた。
ベッドふかふかだ〜‼︎
「部屋ん中、自由に使って良いから」
「ありがとうございます‼︎広い〜‼︎」
「明日の6時には俺いねぇからな」
朝早いっ‼︎
もう寝なきゃじゃん‼︎

