【澄音side】
いつもよりちょっと豪華にしてみた和食の夜ご飯。
テーブルに並べていると、グットタイミングで玄関の鍵が開いた。
やっと帰って来た〜‼︎
「ただいま〜」
「おかえりなさい‼︎海翔さん‼︎あっ、あと……明けましておめでとうございます」
「あ、そっか。年越したもんな。明けましておめでとー」
緩い返事で、あたしの頭をポンポンと撫でる。
海翔さんが、カウントダウンライブを終えて帰宅。
夜中には、フルールのメンバーで打ち上げしたんだって。
「うわ〜‼︎すっげー……。これ全部、澄音の手作り⁉︎」
「もちろん‼︎お正月意識して和食にしてみた‼︎」
「将来良い奥さんになるな〜」
「海翔さんのお嫁さんにしてくれないの?」
「俺が一人前になったら、嫁に貰ってやるよ。じゃ、いただきまーす」
ちょっと意地悪っぽく笑って、ご飯を食べてくれる。
大好きな人に食べてもらえるって幸せ……。
「澄音。うまい‼︎」
「良かった〜‼︎」
褒められるともっと幸せ‼︎