この日は俺のベッドに2人で寝た。
小さく丸まる澄音を抱きしめたまま。
澄音じゃないけど、俺まで夢じゃないかって思ったりして……。
そして朝起きると、スヤスヤと眠る澄音を見て癒される…。
今キスとかしたら怒る?
我慢出来るほど俺も大人じゃなかった。
小さな唇にそっとキスをすると、瞼がぎゅっと動く。
「んっ……海翔さん…?」
「どう?王子様の目覚めのキスで起きた気分は」
「朝から何言ってるの…。おっはよー‼︎海翔さん‼︎」
「ぐふっ‼︎」
俺の腹にばふっと仰向けで寝っ転がる。
いやいや、普通に苦しいわ‼︎
その上、キスに気付いてねぇし……。
「くっそ…。今度はもっと、どぎついのしてやる…」
「あっ‼︎そうだ‼︎朝ご飯何食べたい?お米?パン?」
「澄音」
「マスコミに売ってやる…」
「待って。それ冗談抜きにダメなやつ。おい、澄音ちゃん」
ニヤッと笑って、ぎゅーっと俺に抱きついた。
生意気なこと言うクセに、行動はいちいち可愛いんだ。
大切にしてやろう……。
心からそう思った、付き合って初日の朝のこと。

