夜中なのにリビングの明かりはついてて、澄音は起きてた。
俺らのライブのDVD観てるし…。
平常心…。
「お、おかえりなさい…」
「ただいま。まだ起きてたのか?」
「うん…。ライブ行けなかったから、去年のやつ観てたの」
「懐かしいな〜。俺もちょっと観よ」
ソファーに座る澄音の隣に腰掛けた。
すると、ビクッとアイツの肩が震える。
ヤバイな………。
沈黙の時間が続くまま、残り30分程のDVDは終わった。
「終わっちゃったね…」
「そうだな。じゃあ、俺は寝る」
「…あの…待って‼︎海翔さん‼︎」
立ち上がろうとする腕を掴まれた。
真剣な眼差しで大きな瞳が揺れ動く。
「どうして……あの日、キスしてくれたの?」
澄音から切り込まれた話。
つい、目を逸らす。
「あたし…キスした理由を聞きたくて……」
「…ごめん。俺が軽率な行動取ったせいだ。ほんとに、ごめんな…」
「どうして謝るの…?謝るってことは、何も感情無しでキスしたってこと?」
澄音の瞳に涙が溜まり、こぼれ落ちそうなのが分かる。

