そのままスタジオからライブ会場へと移動した。
仕事は、仕事。
割り切らないとダメだ。
「よっしゃ〜‼︎今日のライブも盛り上げよーぜっ‼︎ほら、嶺起きた‼︎」
「ん〜…もう時間?俺のベース……」
「お前よく、時間ギリギリまで寝てられんな…」
「だって、ライブ前って緊張するでしょ。寝てた方がマシ」
長い前髪から、幼い瞳が覗いた。
案外、一番冷静でしっかりしてるのって嶺じゃね?
浮いた噂もなんもないし……。
「じゃあ、そろそろ行きますか‼︎」
「海翔〜。お前、今日は歌詞ド忘れすんじゃねぇぞ‼︎」
「うるせーよ一輝‼︎さっき、頭に叩き込んで来た‼︎」
「はいはい。あと残り2日間のライブ乗り切ろうな〜」
確かに緊張もする。
だけど会場に集まった多勢のファンの前に出ると、緊張もすぐ吹っ飛ぶ。
これって不思議だよな〜……。
そして、何より大歓声を浴びてるこの瞬間が一番気持ち良い。
今日も最高のライブだ。

