寒さが深まる放課後。
学校近くのスーパーに寄り、晩ご飯の買い出しをしてマンションに帰る。
ドアを開けて玄関に揃えられてる靴を見て、一気に嬉しくなった。
「海翔さーん‼︎海翔さん‼︎おかえりなさい‼︎」
「いや、逆だろ…。でも、ただいま〜」
「今日はもうお仕事ナシ⁉︎」
「ナシだね。半日休みだ」
海翔さんが帰ってるなら、もうちょい気合の入ったメニューにすれば良かった…。
少し後悔しながら冷蔵庫に食品を詰める。
「澄音〜。ついでに、ビール取って」
「はい、どうぞ」
「サンキュー。やっぱ風呂上がりのビールって最高だよな」
「あははっ‼︎おじさんみたい‼︎」
「はぁ⁉︎おじさんじゃねーしー。俺、モテるしー‼︎」
べーっと舌を出して子供っぽい態度。
そんな態度とは反対に、缶ビールをぐっと飲み干す。
「海翔さんて、大人?子供?」
「ん〜……どっちだろ。童心忘れない大人になりてぇな〜」
あたしにはよく分かんないや……。
でも、海翔さんが嬉しそうに笑ってるから良いの。

