学校が休みの日曜日に、荷物をまとめさせて車に乗せた。
車中での会話は無く、俺らの曲が流れるのみ。
急遽借りたアパートは、それ程キレイな外観じゃなくて……。
「卒業するまでの間、我慢してな」
「海翔さんの嘘つき…。ずっと側にいるって言ってたのに…っ」
「ベッドとかテレビとか、ある程度の家具は揃ってるから」
「海翔さんのバカぁ……」
「ごめんな…」
澄音の泣き顔は嫌いだ…。
俺まで泣きたくなる……。
「俺も頑張るから、俺が迎えに来るまで澄音も頑張れよ」
「…うっ、っ…」
「じゃあな…」
最後に、澄音の頭を撫でて車を走らせた。
あんなに泣かれたら、さすがにキツイなー……。
その日は真っ直ぐ家に帰らず、愛斗のマンションに寄った。
「海翔が俺んち来るとか珍しい〜‼︎」
「今日泊まって良い?女いねぇだろ?」
「いねぇよ‼︎今は、瑠奈ちゃん一筋なんで。浮気しませーん‼︎」
赤を基調とした派手な愛斗の室内。
落ち着かないけど、1人よりよっぽど良い。

