【海翔side】
俺の隣でスヤスヤ眠る澄音の頬を指でそっと撫でる。
今、俺らはお互いにツライ思いと我慢をしてるよな。
澄音には無理して元気になってほしくない。
実際、あんまり体調良くないっぽいし……。
自然体でいてほしいから…。
俺がもう、ハッキリさせるしかない。
数日後の仕事の時。
早めに事務所の地下スタジオに行き、倉吉を呼んだ。
「この先どうするか決めたか?」
「…決めた。迷惑掛けた分、俺がどうにかする」
「そうか。澄音ちゃんには、もう全部話したのか?」
「いや、これから話す。また傷付けちまうけど……」
俺が澄音を守る事が出来る方法は一つだけ。
ちょっと強引かもしれないけど、コレしかない。
「お前らは、まだ若いんだ。どうにでもなるだろ」
「倉吉さーん。テキトーなこと言わないでよ」
「ははっ‼︎わりぃ、わりぃ。…でも、ちゃんと話せよ」
今日、この仕事が終わったら澄音に話そう。
俺、そろそろアイツに嫌われっかな?
…ダメだ。
冗談でもこんな事考えるのやめよう。

