【澄音side】
記者の人達にバレない様に、朝は早めに家を出て学校に向かう。
熱愛報道は収束するどころか、加速する一方。
こんな生活いつまで続くんだろう……。
学校に着くと、今回の件を全て知ってる瑠奈がずっと側にいてくれる。
「大丈夫だよ、澄音‼︎今日も一緒に帰ろう?ねっ?」
「うん…。ごめんね…瑠奈」
「何言ってんの〜。こうゆう時は、ありがとうでしょ‼︎」
瑠奈にも迷惑掛けちゃってるよ…。
毎日、あたしのマンションまで一緒に帰ってくれる。
記者に囲まれて怖くない様に…って。
今日も瑠奈と歩く帰り道。
マンションの前には大勢の記者がカメラを持ち集まっていた。
「うわ〜…。いつも放課後の時間帯いなかったのにね…」
「どうしよう…」
「あっ‼︎今日は海翔さん何時帰りなの〜?」
「今日は確か…夜7時過ぎだよ」
「じゃあ、それまで瑠奈の家おいでよ‼︎そしたら安全でしょ〜」
来た道を戻り、瑠奈の家にいさせてもらった。
有難いです……。

