2人で同じベッドで眠りにつく夜。
腕枕をしてくれて、あたしの指を優しく握ってくれる。
「澄音…」
「なに?海翔さん」
「迷惑掛けてごめんな。お前だけは、こうゆうの巻き込みたくなかった……」
「謝らないでよ。元はと言えば、あたしが悪いから…」
「そんなことねぇ‼︎」
急な大きい声に、肩がビクッと震える。
だけど、すぐに優しいキスで唇を塞がれた。
「澄音は悪くない。お前のことは、俺が全力で守るから。…心配すんな」
抱き寄せられ、海翔さんの腕の中。
不思議と不安が全部取り除かれたみたいに軽くなる…。
すごく心強いよ。
「ありがとう…。海翔さん…」
「別に。俺は、ただ好きな子を守りたいだけ」
甘い言葉に安心し、眠りについた。
だけど、あたし気付いちゃったの。
ふと目が覚めた夜中の2時過ぎ。
不安気な顔で、ギターを抱える海翔さんの姿が…。
海翔さんが一番ツライよね…。

