床に散らばる大量のカラフルな風船。
午後、見舞いに来た澄音は苦笑気味。
「す、すごくファンシーな室内になったね‼︎」
「愛斗が作るだけ作って置いてったんだよ…」
「あははっ…愛斗さんらしいね」
澄音は床からピンクの風船を一つ拾い上げた。
そして風船で顔を隠す様にして俺の手をぎゅっと握る。
「海翔さんが帰って来るまで、もう少し…。何食べたい?」
「澄音が食べたい」
「もう‼︎あたし真面目に聞いてるんだけど〜‼︎」
「ごめんって‼︎怒んな‼︎じゃあ、オムライス食いたい‼︎」
「テキトーに言ったでしょ‼︎あたし、すごく楽しみなのにぃ〜…」
持ってた風船を飛ばして、頬を膨らませ不機嫌面。
むにっと頬を摘まめば、ふいっと視線を逸らされる。
「海翔さん、なんで笑ってるのよ〜…」
「んー?どんな表情の澄音ちゃんも可愛いな〜と思って」
「カッコイイこと言うのズルイ‼︎」
今度は耳まで真っ赤。
ほんと可愛いヤツ………。

