結果、ライブ期間中の2日間は会えず仕舞い。
いつもなら帰って来てくれるから会えるけど……今はダメ。
そして、2回目のお見舞いは事前に連絡して午後からオッケーを貰った。
「海翔さーん…。入りますよー…」
「入れ〜。一輝しかいねぇから」
「あっ‼︎一輝さん、こんにちは‼︎」
「こんにちは〜、澄音ちゃん」
点滴したまま、ギター弾いてるし…。
一輝さんも楽譜の山をテーブルに置いた。
「今んとこ来年のアルバムは、この曲達入れる予定」
「了解。サンキュー、一輝」
「じゃあ……俺はちょっと席外すかな」
気を利かせてくれた一輝さんのおかげで、病室に2人きり。
ギターの音が小さく響く。
「ははっ‼︎緊張してる〜。可愛い」
「からかわないで‼︎てか、ギターうるさいからやめなよ」
「弦押さえてるだけですー」
「でも、結局仕事じゃない…」
「ふーん…。仕事じゃなきゃ良いんだな?」
おもむろにギターを置き、あたしに向き直す。
「新曲作った。バラードのラブソング。アカペラだけど許して」
イタズラっぽく笑った。

