秘密の恋も楽じゃない…。
肩の力を抜き、ベッド側の丸椅子に座る。
「澄音。来る時、ちゃんと連絡寄越せよ〜?」
「ごめんなさい…」
「あと、昼から仕事関係のヤツら来るから。その前には……わりぃな」
「うんうん。仕方ないよ‼︎」
早く帰れ…って事か。
あたしの海翔さんなのに……。
「でも、来てくれて嬉しい。ありがとなっ」
髪をくしゃっと撫でられると頬が緩む。
海翔さんの笑顔が、あたしも嬉しい。
ふと、視線が窓の外に移った。
「明日クリスマスなのに寂しい思いさせるな…」
「大丈夫‼︎お見舞いで会えるから寂しくないよ」
「いや…俺、明日ライブ出るから会えねーんだ」
「ライブ⁉︎なんで⁉︎まだ入院期間だよね⁉︎」
「だって、ボーカルいなきゃダメだろ〜。仕事に妥協したくねぇ」
何も文句言えなかった。
真剣過ぎる目に射抜かれたら無理…。
こんなに真剣な海翔さんに、口出し出来ないもん。

