この日は夜も遅いため、芽依子さんに家まで送ってもらった。
本当は、もう少し話したかったけど我慢……。
翌日の朝、すぐにあたしはバスや電車を乗り継ぎお見舞いへ。
だって、海翔さんに会いたいんだもん。
コンコンと数回ノックすると、海翔さんの弾んだ声が聞こえた。
「海翔さん‼︎来ちゃった‼︎」
「うわっ、澄音‼︎」
「はっ‼︎え、えっと〜……」
マズイ……。
海翔さんの点滴を変える若めの看護師さんとバッチリ目が合う。
あたし達の関係バレたら終わりだよ‼︎
「久しぶりだなぁ〜、澄音。お前、元気だったか⁉︎」
「へっ⁉︎げ、元気だよ〜…」
「看護婦さん。コイツ、俺のいとこ。可愛くね?」
「あら、いとこなんですね〜‼︎可愛らしいですね」
「でしょー。マジで自慢のいとこ。なぁ〜?」
いとこ設定⁉︎
信じ込む看護師さんに、ひたすら大きく頷いた。
なんとか、この状況切り抜けられ………セーフ‼︎

