マンションに帰宅した夜9時過ぎ。
玄関の鍵を開けると、パタパタと足音が聞こえた。
「海翔さーん‼︎おっかえり〜‼︎」
「ぐぇっ‼︎バカ‼︎急に飛び付くな‼︎」
「えへへっ‼︎だって、熱下がったんだもーん‼︎」
「…あっ、マジだ」
澄音の首にそっと触れてみれば、あの熱さは伝わらず……。
やっと熱下がった〜‼︎
「海翔さんの看病のおかげですっ。本当に、ありがとう‼︎」
「お前が頑張って治したんだよ。良かったー……」
「ちょっ、海翔さん‼︎ここ、玄関〜‼︎」
肩にもたれかかると、俺の背中にそっと手が回る。
マジで安心した……。
もう、澄音のツライ顔見んのはゴメンだっつーの…。
「元気になったから、ご飯作ったの‼︎一緒に食べよ?」
「食う。なんなら、澄音も食う‼︎」
「バカなこと言わないでー‼︎」
「うっせーな。ちゅーすんぞ」
「へへっ…ちゅーなら大歓迎‼︎」
少し背伸びした澄音にキスを一つ。
唇が離れると、柔らかく微笑んだ。
いつだって、笑っててほしい。
その笑顔で俺は頑張れるから。

