今日は、年末に使うコンサート会場でリハ兼打ち合わせ。
商売道具のギター触ってても落ち着かねぇ……。
澄音、大丈夫かなー…。
「海翔。芽依子から聞いた。澄音ちゃん体調どう?」
「まぁ、なんとか。夜は熱上がっちまうけど…」
「そっか…。いっつも元気なイメージあるのにな」
一輝の言う通りだ。
元気だからこそ、裏に何か抱え込んで熱出したんじゃねーかな……。
アイツも一応、受験生だし…。
「でも‼︎海翔も、あんま自分のこと責めんな」
「は?俺が?」
「お前、けっこー彼氏として頑張ってると思うよ。俺よりはな?」
「うわ。一輝が俺のこと褒めるとか珍しい〜‼︎」
「うるせぇよ‼︎ほら、リハーサル始めんぞー‼︎」
俺の背中をバシッと叩く。
腹立つけど、少し楽になった…。
早くリハーサル終わらせて、澄音の側にいてやろう。
それが今の俺に出来る事。

