【海翔side】
最近の澄音は、俺と一緒にいても浮かない顔をしてる事が多い。
俺の見たところ、進路の事で悩みまくってるんだと思う。
年末に掛けての仕事忙しで、まともに話聞いてやる事も出来ねぇし……。
俺は、今までバンド一本で来たから共感してやるのも難しい。
澄音の気持ち、もっと分かってやりたい。
お前の負担を少しでも減らしたい…。
でも、俺の思いは多忙な仕事のせいで空振りも良いとこ。
帰りの車中で、半べそ。
「今日も疲れた〜…。何時間写真撮られなきゃねーんだよ…」
「雑誌の取材だ。仕方ねぇだろ」
「倉吉…今何時?」
「日付け変わって、12時25分」
今日も安定の遅さ……。
澄音もとっくに寝てんだろ…。
疲れた体を引きずって、マンションに帰って来た。
あ、リビングの電気ついてる。
だけど、リビングのドアを開けるとソファーでスヤスヤと眠る澄音がいた。
寝顔も可愛いー…。

