次の日からは普通に目まぐるしく仕事。
事務所の地下のスタジオで、やっと新曲が8割程出来上がった。
あとは曲と歌詞を少し調整するだけ。
「あーあ。俺、疲れちゃった〜」
「文句言うなよ〜、愛斗」
「一輝だって疲れてるクセに‼︎あっ、そうだ‼︎海翔んちで調整しない⁉︎」
「はぁ⁉︎俺んち⁉︎いやいやいや、絶対に無理‼︎」
突拍子もないこと言い出しやがって‼︎
愛斗を軽く睨み付けると、ニヤッと怪しく笑った。
「まさか‼︎海翔……女と住んでますね?」
「住んでねぇよ‼︎寂しく1人暮らしだバカ愛斗‼︎」
「ん〜…海翔、声うるさい…。眠たいから海翔んち行く」
「ほら〜‼︎珍しく嶺までノリ気だよ‼︎最後は、リーダーに判断してもらいましょ〜‼︎」
一輝……頼む‼︎
断ってくれ……。
「たまには良いかもな‼︎海翔のマンション広いし」
即澄音に連絡だ。
超ノリ気でスタジオから出てくメンバーの後ろで俺は澄音にメール。
『メンバーが行く』と。

