2週間後から三者面談がスタート。
木曜日の放課後、車で倉吉さんが学校に来てくれた。
玄関まで迎えに行くと、スーツをピシッと着た倉吉さんが。
「倉吉さん‼︎今日は、よろしくお願いします‼︎」
「よろしくな。高校とか久々だ〜…。緊張して来た…」
「大丈夫ですよ‼︎担任、ハゲてるおじさんですから‼︎」
「ははっ‼︎なんだそれ‼︎意味分かんねぇよ‼︎」
2人で大笑いした後は、あたしの教室へ。
ガラガラと教室のドアを開けると、倉吉さんが小さく笑った。
「さっきの思い出し笑いだよ…」
あたしも笑い返し、席に着けば三者面談の始まり。
担任が不思議そうに倉吉さんの顔を見た。
「橘は…母子家庭だったよな?」
「あ〜‼︎親戚のおじさんです‼︎お母さん、忙しくて無理だったので…」
「すみません。急に。よろしくお願いします」
「そうでしたか‼︎橘の親戚ですか‼︎」
誤魔化し成功‼︎
なんて、浮かれてるのも束の間……。
「では早速…。え〜、今の成績では進学どころか卒業も難しいですね」

