深く眠りに付いた翌朝。
ぐらぐらと揺すられる感覚で目を覚ました。
霞む視界に映るのは、泣きそうな顔の澄音ちゃん。
「起きてよ〜‼︎海翔さん‼︎」
「…んだよ…。つーか、今何時?」
「朝の5時…」
「起こすの早過ぎ…。俺まだ寝る…」
「バカー‼︎海翔さんなんて嫌いー‼︎」
昨日、散々俺のこと好きって言ってたじゃねーか……。
それでも尚騒ぐ澄音に、仕方なく起き上がった。
「体痛いんだけど…。そして、あたし夜の記憶無いの‼︎」
「あー…。あれは、澄音が悪い」
「人のせい⁉︎全部、海翔さんのせいでしょ⁉︎」
「お前が酔っ払って誘ってくんのが悪いんだよ‼︎」
「誘ってないもん‼︎勝手に海翔さんに襲われたんだ〜…」
いや、襲ったけど襲ってない‼︎
朝から水掛論で言い合い。
その時、バンッ‼︎と俺らの部屋のドアが開いた。
「その会話、全部俺らの部屋に丸聞こえ。昨夜は楽しんだ様で〜」
一輝がニヤニヤして突っ立ってた。
澄音は、もちろん顔真っ赤〜。
俺に擦り付けたからだ‼︎

