菜々海と嶺の関係にヒヤヒヤしつつ、過ごした夜の事。
シーンとした星だけが輝く海辺。
一輝と2人砂浜に座った。
「海翔。ワールドツアー終わっちまったな」
「だなー…。案外、呆気なかった」
「中学ん時に、調子こいてバンド組んで正解だったのかもな〜」
「でも、まさかここまで登れるなんて思ってなかったわ」
「ほんっと……あっという間だった」
俺らの声と波の音が響く。
今になって、俺の進んで来た道は間違いじゃなかったって気付くんだ。
「まぁ…これからも、よろしく。フルールのメンバーとして。幼なじみとして」
「ははっ‼︎一輝らしくねぇ‼︎」
「うるせー‼︎バカ‼︎」
なんて、笑い合うのは昔と変わらず。
強いて言うなら、酒を飲んでる事ぐらい。
一輝はずっと変わらない俺の幼なじみだ。
そんな静かな海辺に足音が聞こえた。
振り返れば、慌ててる芽依子。
「海翔ー‼︎ごめん‼︎目を離した隙に澄音ちゃんが……」
「澄音がどうした?」
「間違って、お酒飲んじゃった‼︎ジュースと間違ったみたい…」
その初歩的なミスなんだよ…。

