みんなの輪から少し離れた砂浜。
あたし達だけの花火の音が響く。
「俺こんな青春っぽい事久々にしたかも」
「海翔さんは、学生の時に花火とかしなかったの?」
「普通に働いてたからな〜」
「そうだよね……」
「でも、俺今すげー楽しいよ。澄音といる時間が好きだから」
優しく笑って、柔らかい風に靡くあたしの髪をくしゃっと撫でた。
心臓がドキッと音を立てる…。
「だから、俺にとっちゃ今が青春かな。…って、ハタチ過ぎて青春は変か‼︎」
ケラケラ笑いながら、右手に持った花火に火をつける。
その花火から、そっと火を貰った。
「あたしも海翔さんといる時間は大好き。楽しかったら青春だよ」
「ははっ‼︎ありがとな。澄音」
名前を呼ばれるだけで、幸せ感じちゃうんだから。
この日は夜中まで、みんなで騒いだ。
久々にこんなに笑ったんじゃないか…ってぐらいね‼︎
「澄音〜。そろそろ部屋行って寝るぞ〜」
「まだ寝れないしー‼︎」
「わがまま言うなっ‼︎ガキは寝る時間‼︎」
子供扱いされてるけど…。
海翔さんといられる時間は、楽しいし特別なんだ。

