まとわり付く様な暑さに重たい体。
片手にクーラーのリモコンを持ち、もう片方の手でペットボトルの水をくれた海翔さん。
汗かいてる姿にも見惚れちゃう……。
「なに〜?俺に飲ませてほしいの?」
「ち、違う‼︎自分で飲めるし…」
「照れんなって。あんま可愛い顔してたら、もっかい襲うぞ」
「もう勘弁‼︎絶対にダメ‼︎」
ぶんぶん首を横に振れば、海翔さんはケラケラ笑う。
夏休みだから、まだ良かったけどさー……。
「あ、そうだ。来週またメンバーと芽依子で海行く予定なんだけど…」
「ほんとに⁉︎行きたい‼︎」
去年の夏に行ったやつだよね‼︎
楽しみ‼︎
「良かった。今年は、澄音の友達誘えよ」
「ええっ⁉︎良いの⁉︎」
「愛斗が騒いでうるせーの‼︎澄音ちゃんの友達紹介してほしいーって」
「全然、紹介するよ‼︎誘っとくね‼︎」
「わりぃけど頼むわ」
瑠奈のこと誘おう‼︎
フルールの大ファンだし、愛斗さんのこと好きって言ってたもん‼︎