翌日からは、また飛行機移動でワールドツアー。
澄音の声を聞いて、ちょっと元気出た気がする……。
実際、俺らの緊張のピークは本番30分前。
メンバー4人とも会話が少なくなるのが現実だ。
「俺、トイレ行って来る」
「また〜?ポーカーフェイスのクセに、嶺も緊張すんだな‼︎」
「うるさい、愛斗。…昨日の夜、飲み過ぎたせいだよ」
嶺、お前下戸だろ……。
精一杯に緊張を隠すのは、分からなくもない。
そうでもしないと、とてもじゃないけど無理……。
「なぁ、海翔。澄音ちゃんと電話とかしてる?」
「毎日じゃないけどしてる。一輝は芽依子と電話してねーの?」
「声聞いたら会いたくなるじゃん。でも、1回ぐらい電話してみようかな〜…」
「声聞くだけで案外、元気出たりするぞ」
「ははっ‼︎海翔らしくねぇけど参考になったわ‼︎」
一輝にバシバシと肩を叩かれる。
確かに今までの俺らしくねぇかもな。
それだけ澄音の存在って言うのは、俺を変えたんだ。
早く澄音に会いてぇ…。
夏まで仕事頑張るしかねぇな。

