顔を覗き込むと、ポンポンと軽く頭を叩かれる。
「お前の優しいとこ。大嫌いだ‼︎」
「は、はい⁉︎急になんなの⁉︎」
「澄音バカだろ?優しくされると、もっと好きになるんだよ‼︎」
人通りが少ないとは言え、ここは駅。
叫ばれると恥ずかしいってば…。
「まぁ、結果フラれたけど…。これからも、ダチとしてヨロシク」
「こちらこそ‼︎よろしくね」
「彼氏にフラれたら、いつでも来いよな。大歓迎だ‼︎」
「もう‼︎変なこと言わないでよ‼︎」
「本気だかんな‼︎弱味に漬け込んで、彼女にしてやるよ‼︎」
「龍也のバカー‼︎」
雨音が響く駅の構内。
2人で笑い合って別れた。
龍也の気持ちにはびっくりしたけど、嬉しかった。
だけど、あたしは海翔さん以外考えられないの…。
あたしにとって海翔さん以上の人はいないんだ。
ほんとに、ほんとに大好きなんだもん。

