久し振りに寂しさを忘れて、思いっ切り笑えた。
でも、もう気付けば夜7時過ぎ……。
外は暗いし、おまけに土砂降りの雨‼︎
傘忘れたんだけど…。
つい、ゲーセンの軒先に立ち尽くしてしまう。
「あれ?お前帰んねーの?」
「龍也…。傘忘れちゃって。コンビニ寄ろうかな…」
「仕方ねぇな…。ほら‼︎」
開いた透明のビニール傘をあたしの方に傾けた。
どうゆうこと…?
「…ったく、傘入れよ。駅まで送ってくし」
「いや‼︎悪いから良いよ‼︎近くにコンビニあるから買う…っ‼︎」
「入れって言ってんだろ‼︎あと…俺が、澄音と…帰りたい…」
「えっ……」
ぐいっと男の子の力で、強引に傘に入れられた。
不謹慎にもドキッと胸が鳴る。
海翔さん、本当にごめんなさい…。
クラスの男の子と相合傘しちゃったよ……。
そして、駅まで送り届けてくれた龍也の右肩は少し濡れていた。
「お前、大丈夫?濡れてない?」
「あ、うん‼︎ごめん龍也…。これで肩拭きなよ」
タオルハンカチを渡せば、耳まで赤くして目を逸らす。
分かりやすい…。

