ライブが終わっても、ナゼかまだ震えている指先。
いつもよりギターの弦を押さえる力強かったのかな……。
指先の皮が剥けてる…。
「あはは〜‼︎お疲れ〜‼︎お前らぁ‼︎」
能天気な声と共に、愛斗が俺らの肩を組んで来た。
テンション高っ‼︎
「さっきまで胃痛くてダウンしてたヤツ誰だよ…」
「まあまあ‼︎一輝もそんな冷たいこと言わないで‼︎今からみんなで飲みに行こーよ‼︎」
「お前、疲れてねぇの⁉︎俺、すげー疲れたけど…」
「俺も。ってことでパス」
「海翔も嶺もノリわりぃなぁー‼︎」
唇を尖らせて不機嫌顔。
明日もまだライブが残ってるから、シャワーを浴びて早々にホテルに帰った。
ホテルから眺める見慣れない外国の夜の景観。
澄音は今頃何してんのかな〜……。
ワールドツアー初日は無事に成功したけど、やっぱり澄音が気掛かり。
電話してやりたいけどさ……。
今日本って何時なの?
時差とかよく分からん…。
とにかく俺は精一杯ライブを成功させて、澄音のとこに帰る。
真っ直ぐ進むだけだ。

