それでも本番30分前に愛斗は復活。
現地スタッフが慌ただしく動いている中、隅っこに4人で座り本番待ち。
「やべぇ…。手震え過ぎてドラムミスるかも…」
「さっき胃痛くして寝込んでたんだから、本番ちゃんとしてよね」
「確かにそうだけどー‼︎嶺は緊張しねーのかー⁉︎」
「してるよ。今日朝から水しか飲んでないもん」
「はい⁉︎お前、それライブの時間持つ⁉︎」
すかさず、突っ込む一輝に数回頷き俯いた嶺。
あぁ……みんな相当緊張してる。
「おい‼︎お前ら‼︎ステージ裏にスタンバイって指示入った‼︎行って来い‼︎」
マネージャーの倉吉が俺らに言い放った。
つーことは、もう本番か……。
「しけたツラすんな‼︎いつも通りの俺らだろ?コンサートしてる場所が違うだけだ‼︎」
「一輝の言う通り‼︎愛斗は落ち着いてドラム叩け。嶺はなんか食え」
「無茶言わないで、海翔。もう本番始まる」
「よし‼︎俺、少し落ち着こう‼︎成功させて帰ろうぜー‼︎」
いつもの調子で叫ぶ愛斗に安心した。
かならず成功させてやる。
澄音とも約束したから。

