しばらく遠距離でも、あたしだって頑張れる。
海翔さんだって慣れない土地で頑張ってるんだからね。
海翔さんが無事アメリカに着いてから数日後。
普段通り学校で退屈な午後の授業を受けている時、机の中のスマホが鳴った。
相手は、一輝さんの彼女の芽依子さんからメール……。
『2人でカフェでも行こうよ‼︎』
芽依子さんからのお誘いメール‼︎
嬉し過ぎる‼︎
もちろん、すぐにオッケーのメールを返信した。
放課後、学校の最寄り駅にある指定されたカフェに行った。
カランカラン…と鈴の音が心地良い。
すぐにあたしを見付けてくれた芽依子さんが、角の窓際の席から手を振ってくれた。
「澄音ちゃーん‼︎久しぶりっ」
「お待たせしました‼︎すいません…」
「全然良いの‼︎…お互いに今は寂しい者同士、でしょ?」
苦笑気味に言う芽依子さん。
ごもっともだ。
海翔さんがいなきゃ、毎日がすごく寂しいよ。

