風呂上がりは、お互いの髪を乾かし合いっこ。
初めて澄音に会った時は、目が覚める様な金髪だったのに……。
今じゃその面影も全く無いぐらいにキレイな黒髪。
指を通して柔らかさを感じる。
「あはっ‼︎なんか、髪触られるのくすぐったーい‼︎」
「ごめん。俺、黒髪の方が好きだなーと思って」
「ありがと〜‼︎でも、海翔さん今茶髪だよね?」
「俺は別に良いんだよ‼︎」
特に、ツアー中は染める回数が激し過ぎるし…。
傷みまくりだっての。
そして、洗面台から真っ直ぐ向かったのはベッドルーム。
急に澄音が俺のTシャツの裾をきゅっと摘まんだ。
「海翔さん。今日、お誕生日でしょ」
「そうだな。どうした?」
「今日は特別に海翔さんの好きなコト全部して良いよ」
「は、はぁ⁉︎」
突拍子もない澄音の言葉に、つい抜けた声が出る。
そんな俺をジーっと見上げて、背伸びをして唇に触れた。
「大好き…。海翔さん…」
こんな可愛い態度取られちゃ、ね?
据え膳食わぬってヤツじゃん。

