一気に気持ちは有頂天。
俺の部屋から、澄音へのお返しを出して大きい紙袋を渡した。
「すごい‼︎めっちゃ大きくない⁉︎」
「澄音のリクエスト叶えてやるのが俺の役目なんで」
「あはっ‼︎ありがとう、海翔さん‼︎……あれ?まだ何かある…?」
紙袋の底から取り出した小箱。
俺が急遽買い足したプレゼントで。
「開けても良い?」
「良いよ。澄音のだから」
「えっ‼︎キレイ‼︎イヤリング⁉︎可愛い…」
「付けてやろっか?」
「うん‼︎」
小さなハートが付いたイヤリング。
澄音に似合うだろうな〜…とは思ったけど予想的中。
「可愛いじゃん。似合ってる」
「照れますね…。ありがとう‼︎」
「いーえ。俺のって印だから」
「あははっ‼︎もう、大好きー‼︎」
抱きついて見せてくれた無邪気な笑顔。
これは人を惹きつけるって……。
「あんまり、ハラハラさせんな」
「させないよ。あたしは海翔さんだけ‼︎」
すっげー可愛いけど、無自覚は良いのか…悪いのか…。
ドキドキっしぱなしの俺だった。

