女の勘でびびっと分かる。
二日酔いと、甘ったるい匂いの原因。
「はい、お水」
「ん〜…サンキュ…」
「どーせ、キャバクラでも行ってたんでしょ?おじさん」
「うっせーガキ…。ハタチはおじさんじゃねーよ…」
図星ですね。
キラキラして可愛い巨乳なお姉ちゃん達と遊んでたんでしょ⁉︎
…なんて、大声で怒鳴りたい気分…。
あたしは寂しかったのにな〜……。
「限界。俺、寝る。昼に起こして」
「昼からお仕事なの?」
「いや。冷蔵庫に入ってたメシ食う。作り置きしてくれてたんだろ?朝用に」
優しく微笑み、大きな手であたしの金髪をそっと撫でてくれた。
「人は見掛けに寄らず、って感じ?ありがとな。毎日」
「…うっ、ううん…。別に…なんも、です…」
「じゃ、おやすみー」
軽い声と共に寝室へ消えてしまった。
ドキドキと胸が高鳴り、全身がぶわっと熱くなる…。
なのに、海翔さんはいつも余裕だ。
大人ってズルイ…‼︎

