ある日の仕事中の事。
ふと、スケジュール帳を見ると大事なコトに気が付いた。
「もうすぐホワイトデーだ…」
「あ〜、俺もう買ったぞ」
「芽衣子に何買ったの?」
すると、一輝のギターを調律する手が止まった。
「………指輪」
「へぇ〜。アクセサリーか。それもアリだな‼︎」
「アクセサリーっつーか……。婚約指輪的な?」
「えっ⁉︎マジで言ってる…?」
「あぁ、マジ。来年か、再来年ぐらいには籍入れ様かな〜って考えてる。俺が勝手にだけど」
一輝が芽衣子との将来を考えてる…。
俺は、まだ澄音との将来を全く考えてなかった……。
せめて、ずっと側にいてくれれば良いやぐらい。
「ははっ‼︎澄音ちゃんと結婚の話はまだ早いだろ〜」
「ですよねー…。まずは高校卒業させなきゃだし」
「年の差って大変だねー」
苦には感じたことない。
だって、澄音がいたら楽しいし。
ただ、将来を考える一輝を見て俺も…なんて思わされた。

