あたしは床に座り、ギターを弾く海翔さんを見詰める。
コンサートを独り占めしてるみたい…。
さっき同様、耳に聞こえる優しい音色が心地良い……。
海翔さんの少し掠れた声も、すごく好きだ……。
「…こんな感じ。どう?」
「めっちゃ良かった〜‼︎泣きそう‼︎」
「ははっ‼︎涙目じゃん‼︎こっちおいで」
床にギターを置いて膝を叩く。
海翔さんの膝に座ると、ぎゅっと抱きしめられた。
「俺、お前の笑顔が好きなんだけど」
「うん…」
「でも、泣き顔も俺専用。俺以外に泣かせれんのナシ」
「嫌だよ〜…。あたし、海翔さんに泣かされたくない‼︎」
「大好きだと、意地悪したくなんの」
ニヤッと微笑み、指でグッと顎を上げられた。
そのまま、唇に噛み付かれる。
苦しいけど嫌じゃない…。
「…また、しばらく休み取れねぇから。今日1日ずっと俺の側にいて?」
「うんっ…。海翔さんの側にいてあげる。なんでもするよ」
「お前、ほんと可愛いな。もっかい食いたい……」
角度を変えてなんども落とされるキス。
好きが堪らなく溢れ出す……。
あたしも海翔さんの側にずっといたい。

