ゆっくり熱い視線が絡まれば、恥ずかしさなんてもう知らない……。
痛みも、苦しさも、大好きな海翔さんだから良いの…。
「澄音……大好き…」
「…うんっ…。あたしも…っ」
素敵な夢を見させてくれる優しい王子様の腕の中。
あたしは最高に幸せです…。
「体、大丈夫か?」
「ちょっと痛いかも…」
「だよな…。水持って来てやる」
「あっ…待って…」
どうしても気になることがあるの。
力無く腕を掴むと、優しく笑ってくれた。
「どうして……家ではシなかったの?」
「澄音って時々、直球だよな…」
「だって気になるんだもん」
「…初めてだからこそ、思い出にしてやりたいっつーか……言わせる⁉︎」
「あはっ‼︎ごめんね」
照れまくる海翔さんって珍しくて可愛い……。
その気持ちが嬉しいよ。
結局、2人でずっと笑い合ってた。
朝を迎えてもそれは変わらず。
ただ、いつもと違うことが少しだけ………。

