髪も半乾きのまま、ふかふかの大きなベッドに海翔さんと座る。
てか、バスローブから覗く胸板がセクシー過ぎですから……。
「可愛い。意識した?」
「うん…。普通にするよね…」
「やっぱ、素直な澄音が一番好き」
「あたしも…海翔さん、好き…」
ぐっと距離が近付き、ふと目が合う。
いつもより色の含んだ瞳が、また体を熱くさせる。
「なぁ…澄音」
「ん?」
「俺に澄音の全部くれねぇか?」
「えっと…。それって…つまり…」
ベッドの上、この甘い雰囲気だから分かるもん…。
でもね、海翔さんなら良い。
あたしが一番に、大切で大好きな人だから。
「もし、お前の全部くれたら嫌ってほど幸せにしてやるよ」
「じゃあ……嫌ってほど幸せにして?お願い」
「分かった。途中でやめたりしねぇからな?」
「…うん」
真っ白のシーツに沈めば、あたしの知らない海翔さんがいた。
キスもいつもより余裕ない…。
心音だってすごく早い……。

