海翔さんが待つ奥に行くと、ハッと目を惹かれた。
スラリとした海翔さんにぴったりのスーツ姿……。
本当に王子様みたい……。
「期待以上。可愛いじゃん」
「あっ、ありがとう…。海翔さんも、カッコイイ…」
「そりゃどーも。ドレスは俺からのクリスマスプレゼントって事で」
「ええっ⁉︎買ってくれるの⁉︎嬉しいけど申し訳ないよ…」
さすがに高過ぎるよ‼︎
焦るあたしをよそに、ケラケラ笑ってお会計済ませてるし‼︎
「あたし、海翔さんに何もあげられないのに……」
「いらねぇよ。俺は、お前のアホみたいな笑顔見られれば十分」
そんなカッコイイこと言わないで…。
海翔さん、ズルイ……。
素敵なドレスを着て車に乗り、移動すること数分。
今度は、高級ホテルですか‼︎
「今日はここで泊まりデートってやつ。まぁ、いっつも一緒に寝てっけど‼︎」
「これ夢…?このホテル、テレビでしか見たことない…」
「最高の夢を見させることも、彼氏の役目なんで」
「もっと好きになっちゃう‼︎」
「それ、大歓迎」
最高の夢、見させてもらいます‼︎

