ある1つのブランドショップの前で車を停めた。
まさか入るんですか⁉︎
「着いたー。まずは買い物な」
「かっ、か、買い物って‼︎ここ、めーっちゃ高級だよ⁉︎」
「ははっ‼︎超人気バンド舐めんじゃねーよ?」
海翔さんに連れて行かれるまま、初めて脚を踏み入れた。
ショーケースがピカピカ〜‼︎
しかも、貸切⁉︎
「お久し振りです、黒宮様。本日はどの様な物をお探しで?」
「コイツ、上から下まで見繕って」
「かしこまりました。では、こちらへ」
「…はっ、はい‼︎」
店員さんのキレイな女性に着いて行くと、ズラリと並ぶドレスが。
どれも可愛い〜‼︎
「黒でまとめて大人っぽい印象にしましょうか」
「ヒールも素敵っ…‼︎」
鏡の中に映るいつもと違う自分にドキドキする…。
膝上のふわふわした黒のソワレに、ピンヒール。
大人っぽーい‼︎
「よくお似合いですよ‼︎」
「ありがとうございます‼︎」
「黒宮様にお見せしましょう」
新しいあたしを早く見てほしい‼︎

